- リジュランは成分の粘度と注入層の特性上、エンボが出るのは比較的自然な反応です。
- スキンバイブ、リバイブは広がる性質があるため、エンボが長く残ってはいけない施術です。
- レティジェン、リトゥオのようなコラーゲン注射は、エンボがほとんど出ない傾向があります。
- エンボの有無よりも重要なのは、自分の肌状態や目的に合った施術を選ぶことです。
スキンブースターは、エンボが出るほど良い施術なのでしょうか?
「エンボが均一に出てこそ、うまくいった施術ではないですか?」
最近、スキンブースターのカウンセリングで非常によく聞かれる質問です。
特にリジュランヒーラーやジュベルックが広く知られるようになり、エンボが出るほど効果が高いのではないかと考える方も増えています。
しかし、この基準をすべてのスキンブースターに同じように当てはめるのは適切ではありません。エンボは施術の良し悪しを単純に判断する基準ではなく、成分の粘度、注入の深さ、拡散の仕方によって変わる反応として理解するほうが正確です。
製剤や注入方法によって自然に生じることもあれば、長く残ってはいけない場合もあります。
なぜリジュランヒーラーではエンボが出るのか?
リジュランヒーラーは、エンボが出やすい施術の代表例です。 インジェクターで施術しても、施術直後にエンボが残ることは少なくありません。
その理由は主に2つあります。


1. 粘度の高いPN成分
リジュランの主成分であるPNは粘度が高く、薬剤が皮膚内ですぐに広がるというより、注入部位に一時的にとどまりやすい性質があります。そのため、皮膚が一時的にふくらんで見えやすくなります。
2. 真皮層に注入する必要があるため
リジュランは、表皮のすぐ下にある真皮層へ注入されてこそ、意味のある効果が期待できます。
もし、より深い皮下脂肪層へ入ってしまうと、痛みは減り、エンボも目立ちにくくなることがありますが、その分、狙った層に十分作用できず、効果が落ちる可能性があります。
つまり、リジュランにおけるエンボは、適切な層に注入された際に見られる反応と考えることができます。
- リジュランのエンボは通常、2〜3日以内に自然になじみ、目立ちにくくなります。
- 回復のスピードは、個人の肌状態や施術方法によって差があります。
すべてのスキンブースターでエンボが必要なわけではありません
リジュランのようにエンボが出ることが比較的自然な施術がある一方で、同じ真皮注射でも施術直後にすばやく広がることが前提の製剤もあります。
代表的な例として、スキンバイブとリバイブが挙げられます。
1. スキンバイブ
製造会社:アラガン
主成分:ヒアルロン酸+リドカイン
主な目的:保湿、肌質改善、小じわ改善
スキンバイブは、リジュランのように局所に強くとどまるタイプではなく、皮膚内で比較的自然に広がる特性があります。また、ヒアルロン酸を主成分としており、皮膚の中でゆっくり吸収されるよう設計されています。そのため、効果の持続性が高いことが大きな特徴です。
したがって、施術直後にエンボが見られることはあっても、エンボが長く残ってはいけない施術です。
2. リバイブ
製造会社:メルツ
主成分:ヒアルロン酸+グリセロール
主な目的:保湿、肌トーン改善
リバイブもまた、皮膚内で徐々に分解・拡散されるように設計された製剤です。そのため、リジュランのように均一なエンボがしっかり残ることが良い施術の条件だと考えるのは適切ではありません。
製剤の特性と注入目的が、リジュランとは異なるためです。
コラーゲン注射のレティジェン・リトゥオは、なぜエンボがほとんど出ないのか?
最近、注目度が高まっている施術のひとつがコラーゲン注射です。
従来のコラーゲン関連施術が、コラーゲン生成を促す方向だったとすれば、レティジェン、リトゥオはコラーゲンそのものを直接肌へ注入する考え方に近い施術として理解すると分かりやすいでしょう。
レティジェン
レティジェンは、純粋なコラーゲンと蒸留水で構成されており、注入直後から比較的なじみやすく広がる傾向があります。そのため、リジュランのように目立つエンボが残るタイプとはやや異なります。
リトゥオ
リトゥオは、カニューレを用いてやや深い層へ注入することが多く、場合によっては水光注射系の施術と組み合わせて行われることもあります。このような特性から、スキンブースター形式で行ってもエンボはほとんど目立ちません。
結局重要なのは、エンボではなく自分の肌に合った施術です
整理すると、次のようになります。
- リジュラン:エンボは比較的自然な反応であることがある
- スキンバイブ、リバイブ:エンボが長く残るのは望ましくない
- レティジェン、リトゥオ:エンボはほとんど見られない傾向がある
つまり、エンボは単純に「多いほど良い」「ないほど悪い」と判断できるものではありません。どの成分を、どの層に、どのような方法で注入するかによって自然に変わる反応です。
自分の肌状態や悩み、求める改善方向に合っている施術かどうかを見ることです。
スキンブースターの種類が増えるほど、単純比較は難しくなります。施術後の見た目だけで判断するのではなく、製剤の特性と注入目的をあわせて理解することが、より重要です。
